お話を始める前に多少ネタバレを含むので、まだ観てないよという方は、このページを閉じてください。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
コンテンツ
親子の「かたち」
この映画の超大まかな説明をすると、「よそから見たら変わった親子だけど、そこにはどこにも変わらない親子のかたちがあった話」というところでしょうか。
あらすじは以下の公式サイトで確認できます。
物語はここからはじまります。
感想を、ひとことで言うと、
めっちゃ感動しました。
今回の映画はファンタジー要素もあったんですが、しっかり感動できましたね。普段僕は、ファンタジーが含まれる映画ではあまり泣くことがないんですが、今回はしっかり泣けました。
ファンタジーっと言っても、主人公の一族が不老長寿ってだけでその他は実際に何百年前とかにはあったかも知れないお話ですもんね。今回でいうと「血を争う」ところとか。
マキアとエリアル、クリム
泣けるシーンがたくさんあったんですが、観てて辛いシーンも結構ありましたね。
僕が一番印象に残ってるのは、マキアはエリアルと出会ってまずヘルム農場ってところの家族のところに身を寄せます。
そこでマキアはエリアルと同じ髪の色に染めます。いろいろあって村から出て、その後エリアルと別れて同じくイオルフのクリムという少年と再会します。
その後、クリムに髪を切られるシーンがあるんですが、なんかエリアルとの楽しかった記憶や辛い記憶...など出会ってから今までの全部の記憶を消されているように見えて見てて辛かったです。
女性は髪をバッサリ切るときは強い意志があるっていうんでよく言いますもんね。
なんかこう書くとクリムがすげー悪いやつに見えますけど、クリムもすごい優しい少年なんですよ。マキアのことを守るシーンもありましたし。ただ最後の方は行ってほしくない方向に行っちゃった...って感じですね。
レイリア
あとレイリアにも触れなきゃ。マキアの友だちで同じくイオルフのレイリアっていう女の子がいるんですけど、この女の子は最初にイオルフがメザーテ軍に襲撃された時に連れ去れてしまうんですね。
それで無理やり子どもを作らされたんだけど、こちらにもまた違った愛というか、マキアとエリアルとはまた違った感情...が描かれていました。
クリムとレイリアの話ももっと見て見たいなーと思いましたが、今回はマキアとエリアルのお話ですのでね。
監督と脚本の岡田麿里さんについて
今回の映画は岡田麿里さんが監督と脚本ということです。「あのはな」や「ここさけ」などで有名な方ですね。今回の作品と今までの作品で共通してるなと思ったのは、「心理描写が細かいな」ということです。
例えば、ここさけの時はメイン4人が「本音を言いたいけど...」って言うお話でしたが、この時も4人の中で揺れ動く細かい感情が描かれていました。
今回も題材さえ全く違いますが、エリアルがマキアに対して思う感情が成長していくにつれて少しずつ変化していきます。そして、どのように感情が変化していくのかが細かく描かれています。
ここからは僕の勝手な想像なんですが、岡田さんはとても繊細な方なんじゃないのかなと思います。繊細な方だからこそ、ここまで登場人物ひとりひとりの「細かく、繊細な、心理描写」が描けるのかなと思いました。
そして、その「細かく、繊細な、心理描写」が多くの方の共感を呼ぶのではないかと考えます。
大事なことなんで2回言いました。
岡田さんがまた監督をされるかどうかわからないですが、次回作があったらまた観に行きたいですね。
僕がこの映画を通して思ったこと
ここからは僕の話。
親ねー。まあ昔はいろいろ衝突したり、うざいなって思ってたけど(若干今もw)、あっちはおれのことどう思ってるのかな。
普段はなかなか口に出すことはしづらいけど、せっかくだから言っちゃおっか。
母さん、いつもありがとね。