スポンサーリンク

今週の月曜日成人の日のことですね、今年の全国高校サッカー選手権大会は青森県代表の青森山田高校の優勝で幕を閉じました。

 

そんな選手権なんですけど、相変わらず大会の日程が過密なんですよね。
今回は改めて選手権の大会の日程について考えていきましょう。

コンテンツ

スポンサーリンク

今回の日程のおさらい

12月30日(日):開会式・開幕戦(1回戦の1試合のみ)
12月31日(月):1回戦
1月1日(火・祝):(休養日)
1月2日(水):2回戦
1月3日(木):3回戦
1月4日(金):(休養日)
1月5日(土):準々決勝

1月6日(日)~1月11日(金):(休養日・中6日)

1月12日(土):準決勝
1月13日(日):(休養日)
1月14日(月・祝):決勝

今回の日程はこんな感じでした。
12月30日の開会式・開幕戦から1月5日の準々決勝の日程はここ数年は上記のような日程になっています。
それ以降の準決勝の日程はカレンダーの巡り会わせで決まるんですよね。それは後ほど。

まず大前提として、人間の身体は最低48時間休ませないと回復はしません。
これに則ってFIFAのガイドラインでは、試合と試合の間を最低48時間(2日間)開けなさいというルールがあります。
このことはインターハイサッカー競技の日程が過密すぎるという話をしたときにも説明したので今回は省略します↓↓↓

https://www.tokisc.com/korekarano-ih/

上の記事に書いてある通り、インハイよりは選手権は楽な日程です、あと冬だし。

でも問題はあると思います。

まずは準々決勝までの試合間隔は中1日から0日ですよね。
ちなみに開幕戦を勝利したチームのみ1回戦~2回戦は中2日となります、でもほとんどのチームが12月31日に1回戦を戦うので1回戦~2回戦は中1日となるチームがほとんど。

1回戦から出場するチームが準々決勝まで勝ち進むと、6日間で4試合と大変きつい日程となります。
特に2回戦~3回戦は中0日、つまり身体を休ませることができるのが24時間以下となるので疲労は完全にとれるわけありません。
疲労が取れない中で試合したって完全なパフォーマンス出せるわけないですもんね。

 

一応ある過密日程の対策

①試合時間

  • 準々決勝まで前後半40分、合計80分。80分で決まりが着かない場合は延長戦はやらず即PK戦。
  • 準決勝は前後半45分、合計90分で決まりが着かなかったら即PK。
  • 決勝は準決勝の前後半とPK戦の間に前後半10分、合計20分の延長戦が入る。

②交代枠

  • 1試合につき5名まで可

一応こんな風に過密日程の対策はあるんですよ。

ただ育成強化という面では、この年代の世界大会もプロと同じ90分の大会が多いんですよね。
てか、そもそもこんなカツカツ日程にしなきゃこんなこと別にしなくてもいいんですよ。
まあ交代枠はこのままでいいんじゃないんですか、リーグ戦も5名だし。

あと過密日程ということで各校さまざまな対策を施します。
僕が聞いたことがあるのだと、

・先発のA選手と控えのB選手がいたとすると、A選手が出場するのは前半だけ。
・後半は試合の展開に関係なくA選手の代わりにB選手が出場。
これを試合前に決めておく。

「レギュラーは先発11名+控え5名の計16人」、みたいな。

まあこの選手権の対策としては素晴らしいと思うけど、あくまで選手権用の対策でしかないから「世界に通用する選手を育成する」という面からすると、ん?となるかな。
だって世界に飛び出したらこんなカツカツ日程の大会ないもん。

A代表の大会は少なくとも中2日のルールは守られてるはず。

大きい大会だとアジア大会くらいかな、日程が過密なのは。
でもあれは23歳以下という年齢制限がある大会だからA代表の大会には含まれない。

日程をもう少し緩やかにして、90分の試合を大会全期間を通してできたらいいですね。

 

年によって準々決勝と準決勝の日付の間隔が異なってしまう

ここからはさっき言った準決勝の日程はカレンダーの巡り会わせで決まるって話です。
んーこれは仕方ないで済ませるのか対策を行うか議論が分かれるかもしれません。

どういうことかと言いますと、今年は準々決勝と準決勝が中6日の休養日があったんですよ。(だから今年は日程の問題があまり騒がれてないのかなー)
休養日と言ってもこの間に学校が始まるとこがほとんどだったと思います。

この6日間の間に準決勝に進んだチームは試合に出た選手は休養にあてたり、チーム内では連係の確認やもう一度引き締めを図るのに十分な時間だったと思います。

それはいいんですよ。
ちなみに前回大会(第96回大会)は準々決勝と準決勝は中0日、つまり休養日はありませんでした(ただし、休養日の間隔の設定は年によって若干異なる)。
どういうことかといいますと、前回大会の日程は1月5日の準々決勝までは今年と同じで準決勝以降は、

1月6日(土):準決勝
1月7日(日):(休養日)
1月8日(月・祝):決勝

という日程でした。

1月2日と3日の2回戦と3回戦の中0日の通常の日程プラス、前回大会は1月5日と6日の準々決勝と準決勝が中0日になって、2日連続で行う試合がひとつ増えたんですね。
決勝まで進むと10日間で6試合という大変過密な日程となりました。

なぜこんなことが起きたのかというと、選手権は決勝の開催が第81回大会(2002年度)より成人の日(1月第2月曜)になったためなんですね。

つまり準々決勝と準決勝の休養日の間隔が取れるかどうかはカレンダーの巡り会わせなんですよ。

ちなみになんですけど、今年と同じ1月14日が成人の日だった第86回大会(2007年度)は、1月5日(土)に準々決勝、翌6日(日)に準決勝で、決勝だけ14日(月・祝)という日程でした。
これだと準決勝まで超過密ですよね。
これは多分なんですけど、今ほど過密日程だの何だのっていう問題がクローズアップされてなかったり、あと観客動員の数も考えてですかね。あくまで予想ですけど。

今後はこういう第86回大会のような日程は組まれないんじゃないかな。

 

話しを戻すと、前回大会の第96回大会は超過密日程だったわけです。
で、カレンダーの巡り会わせでいくと次に前回大会のような超過密日程になりそうなのが、

2023年度大会です(2023年年末開幕~2024年年始閉幕)。
この年までに大会が中止などにならなければ第102回大会かな。

今の祝日法で行けば、この年度の大会の成人の日は1月8日(月・祝)となります。
もう分かると思います、前回大会のような超過密日程が組まれる可能性が高いです。

これまでには何とかしてこの問題を解決してほしいんですよー。

 

どうすればいいかいろいろと考えたんですが、長くなったので今回はここまで。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事